">

BLOG

BLOG.

経営コンサルタント 長谷川 泰彦 が日々考え、感じたことをブログで発信中

運送会社に行くと、決算書の前にトラックの状態を見ます。

汚れ具合から、どのくらいの頻度で洗車しているかとか、

タイヤの溝の深さ、キャビンの中の状態、停め方など、

短時間でいろいろな点を見て判断しますが、すぐには言いません。

 

あら探しに来たわけではありません。

少しでも良くなってもらいたくて来ているわけですから、

まずはじっくり話を聞いて、その会社の「強み」を探ります。

 

中小零細企業は、特徴がないように見える企業であっても、

必ず何点かは、特徴的な「強み」があります。

大企業に比べて資本力も弱く、設備も不十分で、

人材確保も困難、ないない尽くしですから、

「強み」なくしては、生き残って来られるはずがないのです。

 

その「強み」を見つけてから、やっと対話をはじめます。

「強み」を見出せるまでは、私はほとんど喋りません。

経営者やその会社の方に、じっくり喋っていただき、

私はいろいろと質問をするだけです。

 

自社のいい点を再認識していただいた所で、

よりよくするための提案という形で、

経営改善が必要な箇所を、ひとつひとつ確認していきます。

 

緊急を要する場合には、相当に大胆に、

財務内容に手をつけなければなりませんので、

一方的な指導や指摘でうまくいくはずがありません。

資産の売却や縮小を、余儀なくされる場合などは、

経営者の気持ちも荒立ちます。

 

しかし、財務改善は一時的な話であって、中長期的には、

収益性を改善していかなければなりません。

その時になってはじめて、トラックの状態を見て判断できる、

従業員の状態や、会社全体の状態について言及します。

 

収益の上がっている会社は、トラックは古くても状態がよく、

車庫は整理整頓されていて、儲かっている空気感があります。

従業員教育もよく行き届いていて、規律も感じられます。

その状態になるための、様々な対策を経営者と一緒に探ります。

 

対話には、かなりの時間がかかり、一見効率が悪く見えます。

横で金融機関の方がイライラしている場合もありますが、

気づかないフリをして、経営者との対話を続けます。

一方的に伝えた改善策が、実行されることはないであろう

ことを考えれば、経営者自らが気づいた改善策を、整理して

伝え直してあげるほうが、実現可能性は高いはずです。

 

私の望む結果は、経営者の方が、

ドライバーを大事にして、トラックを大事にする心を

今まで以上に、より強くもってくれることです。

それは、収益性の改善と同じ方向性のことなのです。

「好きなことを仕事にする」って、こういうことだと思います。

DSCF0906

 

新着記事

プロフィール

財務と組織の「枠組み」を変える
経営コンサルタント

長谷川 泰彦
Hasegawa Yasuhiko

株式会社リフレーム 代表取締役

中小企業診断士

詳細