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コラム「風の時代の仕事のヒント」配信中(2021/6~)

運送会社に行くと、決算書の前にトラックの状態を見ます。

汚れ具合から、どのくらいの頻度で洗車しているかとか、

タイヤの溝の深さ、キャビンの中の状態、停め方など、

短時間でいろいろな点を見て判断しますが、すぐには言いません。

 

あら探しに来たわけではありません。

少しでも良くなってもらいたくて来ているわけですから、

まずはじっくり話を聞いて、その会社の「強み」を探ります。

 

中小零細企業は、特徴がないように見える企業であっても、

必ず何点かは、特徴的な「強み」があります。

大企業に比べて資本力も弱く、設備も不十分で、

人材確保も困難、ないない尽くしですから、

「強み」なくしては、生き残って来られるはずがないのです。

 

その「強み」を見つけてから、やっと対話をはじめます。

「強み」を見出せるまでは、私はほとんど喋りません。

経営者やその会社の方に、じっくり喋っていただき、

私はいろいろと質問をするだけです。

 

自社のいい点を再認識していただいた所で、

よりよくするための提案という形で、

経営改善が必要な箇所を、ひとつひとつ確認していきます。

 

緊急を要する場合には、相当に大胆に、

財務内容に手をつけなければなりませんので、

一方的な指導や指摘でうまくいくはずがありません。

資産の売却や縮小を、余儀なくされる場合などは、

経営者の気持ちも荒立ちます。

 

しかし、財務改善は一時的な話であって、中長期的には、

収益性を改善していかなければなりません。

その時になってはじめて、トラックの状態を見て判断できる、

従業員の状態や、会社全体の状態について言及します。

 

収益の上がっている会社は、トラックは古くても状態がよく、

車庫は整理整頓されていて、儲かっている空気感があります。

従業員教育もよく行き届いていて、規律も感じられます。

その状態になるための、様々な対策を経営者と一緒に探ります。

 

対話には、かなりの時間がかかり、一見効率が悪く見えます。

横で金融機関の方がイライラしている場合もありますが、

気づかないフリをして、経営者との対話を続けます。

一方的に伝えた改善策が、実行されることはないであろう

ことを考えれば、経営者自らが気づいた改善策を、整理して

伝え直してあげるほうが、実現可能性は高いはずです。

 

私の望む結果は、経営者の方が、

ドライバーを大事にして、トラックを大事にする心を

今まで以上に、より強くもってくれることです。

それは、収益性の改善と同じ方向性のことなのです。

「好きなことを仕事にする」って、こういうことだと思います。

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プロフィール

企業に未来思考をインストールする
経営コンサルタント

長谷川 泰彦
Hasegawa Yasuhiko

株式会社リフレーム 代表取締役

中小企業診断士

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