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島根へは今日・明日と、研修講師として来ています。
昨日は前泊で早めに着いて、出雲大社へお参りに行ってきました。
出雲駅前に泊まり、今朝はお客様のところへ路線バスで行くつもりでした。
ところが、お客様が宿泊先まで迎えに来てくださるということで、
わるいので一度は断ったのですが、二度断るのは愛想ないので、
お言葉に甘えることにしました。
どこへ行っても、路線バスで行けるところには路線バスを使います。
その地方のバス路線を調べたり、乗るのも楽しみのひとつです。
ところで、出雲の地方鉄道といえば一畑電車。
2013年は出雲大社の大遷宮で利用者が増えたものの、
今年に入って乗客数が大幅に減少し、経営は相当厳しい様子。
(8/2日経新聞ニュースより)
地方の公共交通は軒並み乗客数を減らし、経営難に陥っています。
経済の理論から言えば、ニーズがないものは必要がないので、
マーケットから退場すればいいということになりますが、
公共交通はそういうわけにいきません。
地方の路線バスや鉄道の利用者減のいちばんの要因は車ですが、
車を運転できない若年者や高齢者、免許のない人を無視して、
いい社会など実現できるはずがありません。
だからといって、車に乗れる人にまで、
無理に電車やバスを使えというのもどうかと思います。
この課題には、共通の答えはありません。
その地方によって、公共交通のあり方も異なるはずです。
公設民営がうまくいくケースもあれば、
民間事業者の力で再建した事例もあります。
海外には、移動の権利を法律で担保している国もあります。
そうした公共交通の課題に取り組みたいという思いもあり、
中小企業診断士の資格を取得したのです。
その道はまだまだ遠いかも知れませんが、
よりよい社会の実現に、ほんの一部でも
貢献できる日が来ることを信じています。