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トラックやバスの会社に行くと、とても落ち着きます。
オイルの匂いや、大型トラックのエア音、
ディーゼルの音や排気ガスの匂い、そんなすべてが、
自分のフィールドだなと感じる瞬間です。
しかも、いろんな運送会社やバス会社に行けるのも、
この職業の魅力です。
いろんな社長さんとお会いし、時には経営相談といいながら、
トラック・バス談義に花を咲かせることもあります。
意外とそんな話の中からの方が、その会社の強みや方向性を
見つけやすかったりします。
小さい頃、私の実家の近くに路線バスの車庫がありました。
バスが出庫するとき、警備員のおじさんが笛を吹いて、
道路の車を停めて、大きなバスがゆっくり出て行くのを見るのが好きでした。
バスの車庫は今でもそこにありますが、その光景は、今は見られません。
社会に出てから暫く住んでいた東京のアパートは、
観光バスの車庫の、川を挟んだ裏手で、
朝、会社に行く時に出庫したバスが、
終電で帰ってきた時に入庫するのを見て、
「こんなに遅くまで頑張ってるのは自分だけじゃない」
と、毎日勇気づけられていました。
今の仕事は、その頃の感情の延長線上にあるような感じです。
小さい頃から好きだった匂いや音が、今でも身近にあります。
たぶん一生、この匂いと音からは、離れないのだと思います。
気に入ったものが身の回りにあると、人生に愛着が持てますね。