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ある運送会社では、
全長12mもある大型トラックを駐車する際、
5cmと狂わない正確さで、
ピッタリと停めています。
バス会社では、
帰庫後に毎日洗車することはもちろんのこと、
洗車後の水滴を、
一滴残らずタオルで拭き上げてピカピカに仕上げます。
こうした習慣を身につけることは、
様々な場面でいい効果を
もたらすのではないかと思います。
何でも「いい加減」にしないで、
細部までちゃんとやる習慣。
ある方から、
日本の製造業が優れているところは、
誰の目にもとまらない部分まで
「手を抜かずに」やることだと聞きました。
昔の「職人気質」とでも言いましょうか、
「人が許しても、自分が許さない」
というこだわり。
一見『何でそこまで?』と疑問に思うような、
こうした「こだわり」は、
効率的に収益を上げるのと
は対極にあることかも知れませんが、
私たちは仕事を通して人間性を育ててもらったり、
磨かせてもらったりしているわけで、
その観点においては、
とても大切なものだと私は思うのです。
最初は「面倒くさい」と思っていたことが、
自然にできるようになって、
「当たり前」のレベルが上がっていく。
そこに仕事の本質があるように思うのです。