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昨日は南砺市で木製バットを製造する会社の
社長の話を聞いてきました。全国で10か所
しか残っていない木製バット製造業のうち、
5か所が南砺市福光町にあるそうです。
気候の関係で、消費地に近い関東や、産地に
近い北海道で木製バット製造業をはじめても、
みんな廃業していかれるそうです。
冬でも湿度の高い福光で作ると、木の割れや
重量の狂いがなく、クレームにならないので、
産地で作るより、材料として福光に売った方
が、木材の産地としては儲かるそうです。
話中で何度もおっしゃられていたのが、木の
可能性です。日本には木材があり余り、活用
されずに困っているそうです。
私たちは、木を伐採するのは環境破壊だから、
森林を守るために、割り箸はやめましょう、
と言われてきました。
確かにアジアの国々で大規模伐採して、その
地域の生態系を破壊するなどの被害を出して
いたことは事実ですが、今日本では木の消費
が進まず、過去最高の保有量になっていると
いうことでした。50億㎥だそうです。
しかも毎年1億㎥増えていく計算になるそう
です。複利で増えますので、乱獲さえしなけ
れば、ずっと使えるエコな資源です。
偶然にも、似たような話を今月に入ってから
2回も、別の人から聞いていました。
次の新しい社会は、木材の活用がもっと進む
社会になることが確信できます。
その話を、今年初めに訪ねた、長野で木曽
の山から材木を下している運送会社の社長
を思い浮かべながら聞いていました。木は
国内だけで循環できる資源です。
遠く海外から輸入した資源への依存度を低く
して、身近な資源の活用が進む社会を創る、
私たちはその時代の一員だということを強く
自覚します。
この仕事を通して、そうした社会の実現に
一役を買えたらと思います。