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おはようございます!
「厳しさ」には質があります。
「北風と太陽」の話はご存知だと思いますが、
北風を厳しさとするならば、その厳しさで
人が進んで動くことはありませんでしたね。
『船をつくりたいのなら、男どもを森に集めたり、
仕事を割り振って命令したりする必要はない。
代わりに、広大で無限な海の存在を説けばいい』
『星の王子さま』の中の言葉です。
「北風と太陽」の太陽も、「動きたくなる」を
引き出しています。そこには厳しさではなく、
包みこむ暖かさがあります。
では、組織には厳しさは必要ないのか?
進んで動く社内の雰囲気として、何でも言える
和やかさや人に対する優しさは不可欠ですが、
それは厳しさがなくてもよいということでは
ないと思います。
たとえば、職場規律や信義に背くことに対しては、
厳格さも必要です。
規律や信義に基づく信頼関係あっての和やかさや
優しさだからこそ、意味を持ちます。
北風のように、思惑通りにならないことに対して
さらに厳しく対処する上司を、部下は見抜きます。
管理職になったら、「厳しさ」ということについて
一度深く考えてみてください。
「育てるため」と言いながら、その「厳しさ」は
北風の厳しさになってはいないか?
逆に、規律や信義に甘くなってはいないか?
「厳しさ」の質にもっと敏感になろうと思います。
それでは今日もよい1日を!