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おはようございます!
人材育成のためには、社員の自主性を引き出す
ことがとても大事です。
「自ら考えて行動する」という主体的な行為を
引き出すためには、コーチングが有効です。
一方で、企業には絶対に守らせなければならない
最低限のルールも存在します。考える余地はなく、
強制的に関係者に守らせるべきことです。
例えば、食品を扱う企業が賞味期限や食の安全に
関してミスを起こすことは許されません。
事故があればシビアに再発防止の仕組みを導入し、
徹底的に教育して守らせなければなりません。
ここに「育成」と「教育」の違いがあります。
育成は主体性を引き出すこと=セルフマネジメント
教育は教えてできるようにすること=セットアップ
私は、育成は教育の上に成り立つと考えています。
最低限の教育が行き届いていてはじめて、育成に
視点が行くということです。
セットアップが先です。
教育から育成への移行で難しいのが、「~すべき」
「~しなければならない」ばかりの環境にいると、
「~したい」「~でありたい」という主体的な心情
が出てこなくなることにあります。
教育から育成にスムーズに移行させるには、
教育の中で「理由」や「背景」を伝えることです。
「なぜそうしなければならないのか?」
「なぜそうすべきなのか?」
がわかれば、応用問題を解く際に役立ちます。
「なぜ」を伝えないと、考える人は育ちません。
つまり、「理由や背景を伝えない教育が、育成を
阻む原因になる」ということです。
ということは、「教育の段階から育成は始まって
いる」とも言えます。
日々の業務指示の中で、どのくらい理由や背景を
伝えられていますか?
「育成」のできる管理職を目指したいですね。
それでは、今日もよい1日を!